宮城県の労働人口と産業構造から見る「働くフィールド」

東北地方の中心として発展を続ける宮城県は、「働くフィールド」としてたいへん魅力的です。ここでは、宮城県の働くフィールドの全体像と、どのような産業があるのかをご紹介します。
 

東北で最も活気ある労働市場 ― 変わる宮城の仕事のカタチ

宮城県の就業者数は約108.3万人規模で、東北6県の中で最も多い水準にあり、東北地方における経済・雇用の中心的な役割を担っています。
さて、ここからはクイズ形式で、宮城の理解を深めていきましょう。
  

多様性に富んだ産業構造 ― 宮城の「働く」トップランナーは?

1.製造業
2.卸売業,小売業
3.医療,福祉

 

宮城県の産業は、第一次、第二次、第三次産業がバランスの取れた構造をしています。
 

卸売業,小売業や医療,福祉、教育,学習支援業などが中心です。
特に県央部には、IT、広告、金融、コンサルティングといった多様な企業が集積しているので、幅広い職種での就職活動ができます。

 

自動車関連部品、食料品、電子部品などの製造業や、建設業などが県内各地に立地しています。技術開発、生産管理、品質管理、研究職など、理系の知識を活かしたい方にとって、やりがいのある仕事が豊富であるといえます。
 

豊かな自然に恵まれた宮城県では、米づくりや水産業をはじめとする、地域資源を活かした産業がしっかりと根付いています。農業技術者、漁業従事者、食品開発など、食の安全や地域活性化に貢献したい方にとっても、魅力的な選択肢があります。特に、東日本大震災からの復興を経て、漁業や水産加工業は力強く発展しています。
 
 

ということで、先ほどのクイズの答え合わせです!

 
答えは「2. 卸売業,小売業」でした。日々の生活に欠かせない、様々なお店や流通を支える仕事が、宮城県で最も多くの人を雇用しています。参考までに第3位までは以下の通りです。

  1. 卸売業,小売業 (約18.1万人 / 16.7%)
  2. 医療,福祉 (約14.6万人 / 13.5%)
  3. 製造業 (約13.1万人 / 12.1%)

※数値は令和2年(2020年)国勢調査確定値。「産業不詳」を除く総就業者数約108.3万人に対する割合。
 
 

エリアを知って「みやぎ」を深掘り!

宮城県は広いので、エリアによって産業の特色も様々。皆さんの興味や適性に合う場所がきっと見つかるはず!いくつかの代表的なエリアをピックアップして、どんな「働くフィールド」があるか見ていきましょう。

続いては、エリア別クイズにチャレンジ!

東北地方の経済・行政・文化の中心地である仙台都市圏。皆さんもイメージしやすいと思いますが、どんな産業が特に盛んだと思いますか?

Q. 仙台都市圏で、特に発展が著しい、あるいは主要な産業は次のうちどれだと思いますか?

  1. 情報通信業、金融業、コンサルティングなどの都市型サービス業
  2. 自動車関連部品や精密機器などの製造業
  3. 稲作や畜産などの農業

 
このエリアは、東北地方の中枢機能が集まる仙台都市圏は、やはり第三次産業が中心です。また、多くの大学や専門学校、そして公的・民間の研究機関が集まっている特徴もあるため、都市機能の維持・発展に不可欠な「情報通信業」「金融業」「学術研究,専門・技術サービス業」「卸売業,小売業」といった分野の産業が特に集積しています。

仙台市には、IT企業の支社やスタートアップ、地域に根ざした金融機関、最新のビジネスをサポートするコンサルティングファーム、そして多様な商品やサービスを提供する商業施設や流通拠点が軒を連ねています。これらの産業は、都市の活力を生み出し、地域の経済を牽引する役割を担っています。

そのため、例えば、データ分析、システム開発、R&D、学術論文に携わる研究職、企業の経営戦略を支える専門サービスなど、専門知識や技術を要する仕事にチャレンジできるフィールドといえます。

Qの答えは「1. 情報通信業、金融業、コンサルティングなどの都市型サービス業」でした。


 

豊かな漁場に恵まれた三陸の沿岸部。このエリアの主要産業、想像がつきますか?

Q. 三陸海岸沿いのエリアで、基盤となる産業として特に重要なものは次のうち何だと思いますか?

  1. 鉱業、採石業
  2. 水産業、食品加工業
  3. 電子部品製造

 

このエリアは、まさに「食」の宝庫であり、生命力豊かな湾と外洋が織りなす世界有数の漁場として知られています。基幹産業である「漁業」では、カキやホタテ、ワカメ、銀鮭などの養殖業が盛んなほか、遠洋漁業や沖合漁業も行われ、多種多様な水産物が水揚げされます。

漁業だけでなく、水揚げされた新鮮な魚介類を加工する「食料品製造業(製造業に含む)」も非常に活発です。水産加工品の開発、製造、流通に携わる企業が多く、ここには食品科学や品質管理、マーケティングなど、多様な専門性を持つ人材が求められています。伝統的な技術と最新の技術を融合させた商品開発など、食の未来を創造する仕事に興味がある方は、ここで大きな可能性を見出すことができるでしょう。

また、東日本大震災からの「復興」という大きな経験を経て、地域はさらなる発展を遂げています。特に観光振興には力が入れられており、美しい三陸の景観や豊かな食を求めて、国内外から多くの観光客が訪れます。観光施設や宿泊施設、体験プログラムの企画・運営など、地域資源を活かした観光産業において、ホスピタリティや企画力を発揮する機会が豊富にあります。地域の魅力を国内外に発信し、交流を深めることに喜びを感じる方にとって、「人」と「地域」を繋ぐやりがいのある仕事があります。

このように、沿岸北部・三陸海岸沿いのエリアは、海の恵みを活かした多様な産業と、復興から創造へと向かうダイナミズムに満ちています。


Q4の答えは「2. 水産業、食品加工業」でした。


広大な田園風景が広がる宮城県の内陸部。ここではどのような産業が中心となっているのでしょうか?

Q. 宮城県の内陸部では特に農業・畜産業が盛んな産業農業ですが、全国の生産量が上位の品目は次のどれだと思いますか?

1.せり
2.パフリカ
3.つるむらさき
4.大豆
5.そらまめ

宮城県の内陸部は、豊かな自然と肥沃な土地を活かした「農業」が基幹産業です。米や野菜、畜産物の生産が盛んで、日本の食を支える重要な役割を担っています。

また、大崎市や栗原市などには、自動車関連部品、電子部品、食品加工といった多様な製造業が集積しています。東北自動車道や新幹線といった交通インフラが整備されているため、物流の利便性が高く、これらが国内外の生産拠点として発展を後押ししています。地域に根差して「食」や「ものづくり」を支えたいと考える方には、大きな活躍のチャンスが広がっています。

さらに、県南部(特に仙南地域)は、福島県や首都圏とのアクセスに優れており、この地理的優位性を活かした広域連携型の産業エリアとして発展しています。ここには、高度な技術を要する製造業や、将来を見据えた研究開発拠点が立地しており、新たなイノベーションの創出にも貢献しています。


答えは、すべてです!すべての品目が上位5位以内です

※「宮城の農業」より 令和5年5月 宮城県農政部 発行
 
 

まとめ

このように、宮城県は都市型サービス産業と、地域に根差した多様な第一次・第二次産業がバランスよく存在する県です。この多様性こそが、文系・理系を問わず、皆さんが将来のキャリアとして幅広い職種や働き方を選択できる大きな魅力となっています。ぜひ宮城県で、皆さんの可能性を広げる「働くフィールド」が見つかるはず!
 
 

補足|数値の位置づけについて
本記事でご紹介した就業者数や産業構造のデータは、総務省統計局「令和2年(2020年)国勢調査 確定値」に基づいています。特定のエリアのデータは、宮城県が発行する統計資料等を参考に記述しています。最新の情報や詳細については、以下の出典をご確認ください。

出典